今回は、ロレックス デイトジャスト（ROLEX DATEJUST）69088 レディースの修理・料金の紹介です。
ロレックス デイトジャスト（ROLEX DATEJUST）は1945年に誕生しました。その特徴としては、自動巻き、日付表示機能がついているほか、防水性にも優れている点で、ひじょうに実用性に優れた時計となっています。
特に日付表示はこれまでの「針式」から「ディスク式」と呼ばれる日付の数字が書かれたプレートが組み込まれたものになったため、一目で日付が確認できるようになりました。
その洗練されたスタンダードなデザインも相まって、ロレックス デイトジャストは発売から70年以上経った今も超ロングセラーモデルとして多くの人々に愛され続けています。
次の画像がお預かりしたロレックス デイトジャスト 69088 レディース です。
文字盤に10個のダイヤがあしらわれ、さらにベゼル部分には32個のダイヤと4つのサファイヤで装飾された華やかさが際立つ時計です。
こちらの時計には、長く使っていただくために必要なメンテナンスであるオーバーホールをさせていただきました。
まずは本体からベルト部分を取り外します。
本体の裏ブタを外して部品を外していきます。
まずはケースからムーブメントを取り出し、文字盤と針を外します。
細かい部品をピンセットを使ってひとつひとつ丁寧に外していきます。
カレンダー部分を分解しました。
さらに分解していきます。ここでは撮影用にパーツを並べていますが、本来は分解しながら洗浄用のケースに入れていきます。
摩耗しやすい部分には硬度の高いルビーが使われていますが、このルビーも外します。
画像左下のピンクがかったパーツがルビーです。
香箱を開け、中のゼンマイを取り出します。香箱には洗浄後新しいゼンマイを入れます。
分解が終わりましたので、洗浄用ケースに入れていきます。
ケースには仕切りがあり、部品は形状やサイズに応じて入れられていきます。小さい部品は破損を防ぐためさらに小さいケースに入れておきます。
ケースを３段重ねてふたをした状態で洗浄装置にセットします。
今回は4つの工程をそれぞれ5分ずつ行い、合計20分で洗浄します。
洗浄後は乾燥させ、分解作業の2倍の時間をかけて丁寧に元の姿に戻していきます。この際、動力部分には油をさして正確で滑らかな動きを再現させます。
オーバーホール完了後のロレックス デイトジャスト 69088 レディースです。
よりよい状態を保っていただくためにも、また3年後にオーバーホールのご依頼をいただきますことを、心よりお待ち申し上げます。
この度はご利用いただき、ありがとうございました。
【修理費用内訳】
・ オーバーホール 39,800円（税込）
