今回はロレックスデイトナ(ROLEX DAYTONA)型番:116519の修理・料金の紹介です。
デイトナはカーレーサーのために設計されたモデルです。
特徴としてはクロノグラフとタキメーターがついていることで、文字盤に秒針、30分計、12時間計の3つの小さい時計が組み込まれており、ストップウォッチ機能に加え時速を確認することもできます。
こちらがお客様よりお預かりしたロレックス デイトナです。
サファイアガラスが破損してしまい、時計やクロノグラフも動かない状態です。
そのガラス破片が文字盤や機械内部まで入り込んでいますので、 分解して破片を取り除き、キズがついてないか、不具合が出ていないかなど確認しないといけません。
今回は、サファイアガラスの交換とあわせてオーバーホールをさせていただきました。
まずは裏ぶたを開けて、文字盤から作業をはじめます。
ほこりや油汚れなどは専用の粘土で表面を拭き取って落としていきます。
次に針をひとつひとつ丁寧に抜いていきます。
ちなみにクロノグラフの針は金でできています。文字盤は真鍮製。真鍮は錆びないので、時計の要となる部分には最適です。
文字盤の次は機械部分を分解していきます。
地板の赤い部分は人工ルビーです。すり減りやすい部分に硬度の高い人工ルビーを使うことにより、交換が難しい地板が摩耗せず長持ちするようできています。
ロレックスは自社製のムーブメントを使用しています。
高級な時計というのは、内部も美しく作り上げられています。
見えない部分ではありますが、装飾が施されており、メーカーのこだわりが感じられます。
分解作業が終わると、専用の容器にいれて洗浄していきます。
洗浄が終わると、次は組み立て作業です。
分解作業のときと同様にパーツに破損や不具合箇所がないか再度確認し、組み立ては、滑らかに正確に動作するよう細かな調整をしながら行います。
完成度の高い組み立てができるかどうかは職人の腕に左右されますので、ここは自然と気合が入る部分です。
組み立て作業が完了したら、次はガラス交換です。
破損したガラスを取り外し、取り寄せたROLEX純正品のサファイアガラスをはめ込みます。
機械で圧を加えながらサファイアガラスをケースにはめ込みます。
完成です。
ロレックス(ROLEX)のデイトナ(DAYTONA)はすっかり元の美しい姿を取り戻しました。
このたびはご利用ありがとうございました。
【修理費用内訳】
・ オーバーホール 46,000円(税抜)
・ サファイアガラス交換 52,000円(税抜)