今回ご紹介いたします時計の修理事例は
タグ・ホイヤー(TAG Heuer) カレラ CV2113-0 です。
今回のご依頼は、動かなくなってしまったタグ・ホイヤー カレラの故障箇所の解消とオーバーホールです。
タグホイヤーカレラの「カレラ」の名前は、アメリカ大陸で行われていた伝説の自動車レース「カレラ・バン・アメリカーナ」からきています。
高級感のあるデザインと実用性の高さからドライバーに人気のモデルです。
タグホイヤーカレラは、ロレックス、オメガのクロノグラフに比べて手に入れやすい価格であることも人気のひとつです。
今回修理のご依頼をいただきました タグ・ホイヤーカレラ CV2113-0 はこちら。
時計が動かないということですので、念のためリューズを触ってみます。
テンプに力は来ているけれどもやはり巻きません。ゼンマイは切れてませんので、ゴミか何かが邪魔をしているようです。
ガンギ、アンクル、香箱など、どこが原因か確認しながら分解していきます。
キャリバーに多いのは、4番目の切替車の摩耗で、4番目の切替車は秒針の重さがかかってくるので汚れやすくまたすり減りやすい部分です。
今回はこの部分が摩耗しておりましたので、交換させていただきます。
オーバーホールのご希望もありましたので、さらに分解していきます。
分解が終わったら、タグホイヤーカレラのパーツを専用の洗浄ケースにいれて洗浄します。
当店の洗浄装置は、2018年1月に購入したばかりの最新の機器ですので、汚れの落ち具合が今までに比べ、格段にアップしました。
黒く汚れていた各パーツが見違えるほどきれいになりました。
たとえばこれは角穴車ですが、洗浄前と後とではこんなに違います。
こちらが、オーバーホール、部品の交換を終えた タグ・ホイヤー(TAG Heuer) カレラ CV2113-0 です。
切替車を交換することにより、 タグ・ホイヤー(TAG Heuer) カレラ CV2113-0 は再び規則正しく時を刻み始め、ご依頼主様の手元に帰っていきました。
この度はご利用いただき、ありがとうございました。
【修理費用内訳】
・ オーバーホール 45,000円(税抜)
・ 切替車交換 3,500円(税抜)
・ 研磨作業 10,000円(税抜)