大切なタグホイヤー時計をより長く使い続けるために
タグホイヤーの機械式時計は精巧な作りと高い耐久性を誇りますが、長年使用していると、どうしても異常や不具合の発生は避けられません。時間の遅れや進み、リューズの動作不良、ゼンマイの巻き上げ不良など、様々な問題が起こる可能性があります。
しかし、こうしたトラブルを放置しておくと、より深刻な故障につながり、修理費用も高額になってしまう恐れがあります。
大切なのは、不具合を見つけたらすぐに適切な対処をすること。そのためには、タグホイヤー時計によくある異常や不具合の種類と、それぞれの対処方法を事前に知っておくのが重要です。
最終的な修理や対応については専門の時計修理店に診断を依頼するにせよ、その上でオーナー様ご自身もある程度知識を持っていれば、何か異常が起きても冷静に対応できますし、結果的にご愛用のタグホイヤーをより長く快適に使い続けることができるでしょう。
タグホイヤー時計の症状別の原因と修理方法
タグホイヤー時計の部位ごとに、よく見られる症状の原因と修理・対応方法をご紹介いたしますのでご参考になさってください。
なお、ここにあげた原因や方法は一般的なもので、これが全てとは限りません。時計の状態によって故障の原因は様々ですので、最終的には時計修理の専門店で診断してもらうのをお勧めいたします。
機械式時計
時計が進む・遅れる
想定される主な原因
- ゼンマイの巻き上げ不足
- 磁気の影響による内部部品の動作不良
- 油の劣化や油切れによる動作不良
- 歯車、内部パーツの摩耗や変形、破損
修理・対応
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 摩耗や破損した部品があれば修理・交換します。
- ゼンマイを正しい方法で巻き上げます。
- 専用の機械で磁気抜きを行います。分解したパーツに磁気抜きを行う場合と、時計ごと磁気抜きを行う場合があります。
時計が動かない
想定される主な原因
- 油の劣化や油切れによる動作不良
- 歯車、内部パーツの摩耗や変形、破損
- ゼンマイ切れ
修理・対応
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 摩耗や破損した部品があれば修理・交換します。
- ゼンマイが切れていれば新しいものに交換します。
すぐに止まる(持続が短い)
想定される主な原因
- 自動巻ローターの巻き上げ不足
- 油の劣化や油切れによる動作不良
- 歯車、内部パーツの摩耗や破損
- ゼンマイ切れ
修理・対応
- ローターの自動巻きでは不十分なため、手巻き(40~50巻程度)を追加します。
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 摩耗や破損した部品があれば修理・交換します。
- ゼンマイが切れていれば新しいものに交換します。
自動巻きの巻き上げが重たい
想定される主な原因
- 油の劣化や油切れによる動作不良
- ローター軸や巻き上げ機構の汚れ・摩耗
修理・対応
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 摩耗や破損した部品があれば修理・交換します。特にローター軸や巻き上げ機構の状態は入念な確認が必要です。
異音がする
想定される主な原因
- ローターの緩みによるケースやムーブメントへの接触
- 油の劣化や油切れによる摩擦
- 内部のネジや部品の緩み・外れ
修理・対応
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- ローターやネジ、部品をしっかり固定します。必要に応じて交換や修理を行います。
クォーツ時計
時計が進む・遅れる
想定される主な原因
- 磁気の影響によるICや内部部品の動作不良
- 電池の消耗や劣化
- 油の劣化や油切れによる動作不良
- 歯車、内部パーツの摩耗や変形、破損
修理・対応
- 専用の機械で磁気抜きを行います。分解したパーツに磁気抜きを行う場合と、時計ごと磁気抜きを行う場合があります。
- 新しい電池に交換します。オープナーや専用の工具でケースを傷つけないよう丁寧に裏蓋を開け、古い電池を取り出して新しい電池をセットします。
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 摩耗や破損した部品があれば修理・交換します。
秒針が飛び飛びで動く
想定される主な原因
- 電池の消耗(電池残量が少なくなると秒針が数秒ずつ飛ぶように動く、クオーツ時計特有の現象です)
修理・対応
- 新しい電池に交換します。オープナーや専用の工具でケースを傷つけないよう丁寧に裏蓋を開け、古い電池を取り出して新しい電池をセットします。
時計が動かない
想定される主な原因
- 電池切れ
- 油の劣化や油切れによる動作不良
- 歯車、内部パーツの摩耗や変形、破損
修理・対応
- 新しい電池に交換します。オープナーや専用の工具でケースを傷つけないよう丁寧に裏蓋を開け、古い電池を取り出して新しい電池をセットします。
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 摩耗や破損した部品があれば修理・交換します。
リューズ
回らない(固着)
想定される主な原因
- ホコリや異物、錆びの詰まり
- リューズ、内部パーツの変形や破損
修理・対応
- リューズ回りを掃除して汚れや異物を取り除きます。ケースや部品を傷めないよう慎重な作業が必要です。
- 外側を掃除しても動きが戻らない場合は分解して内部の汚れや異常を点検します。錆びや変形、破損した部品があれば修理・交換します。
ネジが入らない
想定される主な原因
- ネジがまっすぐに入っていない
- ネジ山の摩耗、潰れ
- ホコリや異物、錆びの詰まり
- リューズ、内部パーツの変形や破損
修理・対応
- リューズを穴に対してまっすぐ入るように調整してねじ込みます。(無理やり押し込もうとするのはNG)
- リューズ回りを掃除して汚れや異物を取り除きます。ケースや部品を傷めないよう慎重な作業が必要です。
- 外側を掃除しても動きが戻らない場合は分解して内部の汚れや異常を点検します。錆びや変形、破損した部品があれば修理・交換します。
針回しができない
想定される主な原因
- 巻き芯(リューズとムーブメントをつなぐ部品)の抜け・折れ・接着ゆるみ
- 歯車の摩耗や破損、動作不良
- リューズ、内部パーツの変形や破損
修理・対応
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 時計内部を点検し、リューズや巻き芯、歯車などに摩耗や破損があれば修理・交換します。
- リューズと巻き芯の接着が弱くなっていれば再接着を行います。
ゼンマイが巻けない
想定される主な原因
- 巻き芯の抜け・折れ・接着ゆるみ
- 歯車の摩耗や破損、動作不良
- リューズ、内部パーツの変形や破損
- ゼンマイの切れ・固着
修理・対応
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 時計内部を点検し、リューズや巻き芯、ゼンマイ、歯車などに摩耗や破損があれば修理・交換します。
- リューズと巻き芯の接着が弱くなっていれば再接着を行います。
空回りする
想定される主な原因
- ゼンマイ切れ
- リューズ、内部パーツの変形や破損
- 油の劣化や油切れによる動作不良
修理・対応
- ゼンマイを交換します。
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 時計内部を点検し、リューズや巻き芯、ゼンマイ、歯車などに摩耗や破損があれば修理・交換します。
プッシュボタン
押せない(固着)
想定される主な原因
- ボタン回りの汚れや異物、錆びの詰まり
- 防水パッキンの劣化・変形や破損
- 油の劣化や油切れ
修理・対応
- ボタン回りを掃除して汚れや異物を取り除きます。ケースや部品を傷めないよう慎重な作業が必要です。
- オーバーホールを行います。時計をパーツの一つ一つまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 内部部品を点検し、摩耗や劣化、破損があれば修理・交換します。
押すと戻ってこない
想定される主な原因
- ボタン回りの汚れや異物、錆びの詰まり
- 防水パッキンの劣化・変形や破損
- バネの劣化
- 油の劣化や油切れ
修理・対応
- ボタン回りを掃除して汚れや異物を取り除きます。ケースや部品を傷めないよう慎重な作業が必要です。
- オーバーホールを行います。時計をパーツの一つ一つまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- バネなどの内部部品を点検し、摩耗や劣化、破損があれば修理・交換します。
押しても効かない
想定される主な原因
- 内部パーツの変形やずれ、破損
- 内部の汚れや異物による押し込み不足
修理・対応
- 内部部品を点検し、摩耗や劣化、破損があれば修理・交換します。
- オーバーホールを行います。時計をパーツの一つ一つまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
針
針が外れた
想定される主な原因
- 落下などによる強い衝撃や振動
- 経年劣化による緩み
- 針を固定する内部部品の摩耗や劣化
修理・対応
- ケースを開けて針を元の位置に取り付け、動作確認・調整を行います。あわせてオーバーホールを行うことが多いです。
- 内部部品を点検し、摩耗や劣化、破損があれば修理・交換します。
針が曲がった
想定される主な原因
- 落下などによる強い衝撃や振動
- 無理に力をかけての操作
修理・対応
- ケースを開けて専用工具で針の曲がりを慎重に修正します。あわせてオーバーホールを行うことが多いです。
- 無理な操作による曲がりの場合、内部の歯車やパーツにも負担がかかり劣化・破損している可能性があるため、点検を行い必要に応じて修理・交換します。
文字盤
目盛や数字が外れた
想定される主な原因
- 落下などによる強い衝撃や振動
- 接着剤の劣化(経年劣化、水分の影響など)
- 製造時の接着不良
修理・対応
- 外れた文字の再接着を行います。
- 衝撃や振動、経年劣化の場合は時計内部にも異常をきたしている可能性が高いため、オーバーホールと内部部品の点検も行います。
文字盤の位置ずれ
想定される主な原因
- 落下などによる強い衝撃や振動
- 文字盤の固定具(ピン・ネジ・接着剤)の劣化
- 経年劣化による文字盤の歪み
修理・対応
- 文字盤を固定するピンやネジの点検を行い、摩耗や破損があれば修理・交換します。
- 文字盤の変形が原因の場合は文字盤ごと交換します。
劣化・変色した
想定される主な原因
- 塗料やコーティングの経年劣化
- 紫外線による劣化
- 内部に侵入した湿気や水分の影響
修理・対応
- 軽度の変色や汚れはクリーニングで対応します。
- 重度の劣化の場合は文字盤のリダン(専門業者による修復・再生作業)または交換を行います。
風防
表面の傷
想定される主な原因
- 日常的な使用での摩擦や接触
- 砂やホコリの付着
修理・対応
- 軽い傷は研磨によって消すことができます。ケースから風防を取り外し、バフモーターを使って表面を丁寧に磨きます。
- 指で触って分かる程度の深い傷は研磨では消せないため風防の交換を行います。
ひび割れ・破損
想定される主な原因
- 落下などによる強い衝撃や振動
修理・対応
- ひび割れは研磨では消せないため、風防の交換を行います。
- 風防が破損した場合、細かな破片が文字盤を傷つけたり内部に侵入して不具合を引き起こすリスクがあるため必要に応じてオーバーホールや内部点検を行います。
ケースから外れた
想定される主な原因
- 落下などによる強い衝撃や振動
- ガラスパッキンや接着剤の劣化
- ケースやベゼルの変形
修理・対応
- 風防が外れると時計内部にほこりや異物、水分などが容易に侵入できる状態となるため、すぐに袋などで密閉して乾燥した環境に保管します。
- 外れたケースに破損などがなければ、外れる前と同じ方法(圧入・パッキン・接着剤など)で再取り付けを行います。
- 時計内部のムーブメントなどに悪影響が及んでいる可能性があるため、ケースを戻す前に必要に応じてオーバーホールや内部点検を行います。
カレンダー
半目(中途半端な位置で止まる)
想定される主な原因
- 操作禁止時間帯でのカレンダー操作(機械式時計)
- カレンダー切り替え機構の不具合
- カレンダーディスクのずれ
- 油の劣化や油切れによる動作不良
修理・対応
- カレンダーをリセットした上で適切な時間に再設定します。
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- カレンダー機構に異常や劣化した部品があれば修理・交換します。
切り替わらない
想定される主な原因
- カレンダー切り替え機構の不具合
- 歯車、内部パーツの摩耗や変形、破損
修理・対応
- オーバーホールを行います。時計を歯車やパーツ、ネジまで分解して専用の機械で洗浄し、新しい油を注油して時計をフレッシュな状態に戻します。元通りに組み立てた後は丁寧に精度調整を行います。
- 摩耗や破損した部品があれば修理・交換します。
ベルト
汚れ・傷み
想定される主な原因
- 汗や皮脂の付着
- 落下などによる衝撃や摩擦
- 水分や湿気による錆び・腐食
- 化学物質の影響(洗剤、化粧品、日焼け止めなど)
- 紫外線による劣化
修理・対応
- ベルトの素材に合った方法で汚れ落としやクリーニングを行います。
- 金属ベルトの細かい傷は研磨によって消すことができます。
- クリーニングできないような激しい汚れや回復の難しい痛みがある場合はベルトの交換を行います。
バックルの故障
想定される主な原因
- 衝撃によるパーツの変形や破損
- 金属疲労による留め具やヒンジの緩み・摩耗・破損
- スプリングバーの劣化
修理・対応
- 軽い故障の場合は緩みや変形の調整、清掃、潤滑剤の使用によって問題が解消されることがあります。
- レーザー溶接によってパーツの破損・破断を修理し、機能を回復できることがあります。
- 摩耗や破損がひどい場合はバックルの交換で対応します。
ベルトピンの外れ・破損
想定される主な原因
- ピンやネジの摩耗・劣化
- 落下などによる強い衝撃
修理・対応
- 新しいピンとの交換を行います。サイズに合わないものを無理に取り付けようとすると不具合の原因になるため適切なサイズを選びます。また交換時にベルトを傷つけないよう丁寧に行う必要があります。
亀裂、切断
- 長期使用によるベルト素材や金属部品の劣化
- 摩擦や負荷の集中(バックル部分など)
- ベルトピンの劣化・破損
想定される主な原因
修理・対応
- 革ベルトの軽度の亀裂は専用の補修材などを使って補修します。また亀裂の進行を抑えるための保湿や管理を行います。
- 重度の亀裂や切断は修理が難しいため新しいベルトとの交換になります。
- 金属ベルトの場合はレーザー溶接によって破断部を接合して元の状態に戻せることがあります。
防水機能
中が曇っている・水滴がある
想定される主な原因
- 防水パッキンの劣化
- リューズと本体の隙間(締め忘れなど)
- ガラス面やケースの損傷
修理・対応
- パッキンの交換やリューズ回りの点検を行います。
- 時計内部に水分が侵入している可能性が極めて高いため、オーバーホールにより部品の洗浄と注油を行いフレッシュな状態に戻します。水分の侵入は内部部品の錆びや油の劣化を引き起こし深刻な故障の原因となります。
一時的に曇る
想定される主な原因
- 外気の急激な温度変化(冬場の屋外→室内など)
- 防水パッキンの劣化
修理・対応
- 時計を温めるなどして外気の温度に近づけます。これによって曇りが消えれば大きな問題はありません。
- 時計の防水機能が落ちている可能性があるため、パッキンの交換やリューズ回りの点検を行います。
タグホイヤーの修理なら時計修理工房にお任せください
タグホイヤー時計に起こりうる様々な症状について、その原因や対処方法をご説明してきました。「そういえば自分の時計も…」と心当たりのある方はぜひチェックしていただき、問題が大きくなる前に修理対応をご検討ください。
初めにも申し上げたように、ここにあげた原因が全てではなく、問題点を正確に突き止めるにはプロの目が必要です。大切なタグホイヤー時計のことですので、自分で簡単に判断して対処を誤ってしまわないようくれぐれもご注意ください。
タグホイヤーの修理・オーバーホールの依頼先をお探しの方は、ぜひ私たち時計修理工房にご相談くださいませ。創業50年のキャリアと年間12000本もの豊富な修理実績をもとに、タグホイヤー時計のあらゆる症状を適切に診断・修理対応させていただきます。
お見積りは無料。東京・大阪の店舗にご来店いただくか、遠方のお客様にはご自宅から対面不要で依頼できる「無料見積配送パック」もご用意しております。電話・メールでのご相談も承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
