機械式時計は、精密で時刻が乱れやすいため、定期的なオーバーホールが不可欠です。
時計修理工房では、ロレックスをはじめ国内外ブランドの腕時計オーバーホールの、幅広い実績がございます。安心してお任せください。
オーバーホールの料金表は、こちらをご覧ください。
料金表/オーバーホール
より詳しい特設ページもあわせてご覧ください。
その安いだけの時計オーバーホールちょっと待った!
作業工程
ここでは、実際の作業工程を詳しくご紹介いたします。(修理モデル:ROLEX・サブマリーナ)
修理に入る前に、時計の状態確認を行います。ケース側面の鏡面部分の傷が、かなりあることが確認できます。これは、研磨により形を崩すことなく仕上げます。
オーバーホールを行いやすくするために、ブレスレットを外します。
またこの際に、ブレスレットやケース、バネ棒、ベルト留めのビスなどに、長年の使用でこびりついた汚れなどを取り除きます。
ロレックス腕時計の裏蓋を開けるには、専用のオープナーが必要です。ここにも、ロレックスの価値が見られます。
裏蓋をあけると、洗練されたムーブメントを見ることができます。(本機は「キャリバー3000」を搭載しています)
自動巻機構を取り外します。機留めネジを緩め、リューズを外します。
ケースからムーブメント(動力源、時間基準などの装置からなる機械体)を取り出します。
取り外したリューズを再び本体に取り付けます。
針抜き器を使用し、針を外します。また、ムーブメントの側面にあるネジを緩め、文字盤を外します。
機械から文字盤と針を取り外した状態です。
内部の機械をばらしていきます。この時点で、不良パーツがないかをチェックします。
ムーブメントを全て分解したものです。
機械式時計の動力源である香箱(こうばこ)という丸い箱型の車の中に、ゼンマイが収められています。
上図右は、香箱の蓋が開けられた状態です。ゼンマイが切れてしまっています。
ゼンマイが香箱から取り出された状態です。
分解したパーツは、洗浄するために専用のバスケットに入れます。
ムーブメント洗浄機で、時計内部の小さなパーツを洗浄します。3層にわたって洗浄され、最後の4層目で乾燥されます。
洗浄後、最初に香箱から組み立ててゆきます。自動巻時計は、ゼンマイが一杯まで巻かれると、切れないように少しだけほどけます(スリップ)。そのスリップする部分、香箱の側面に注油します。
「キャリバー3000」用のゼンマイを香箱に収めます。
香箱真をゼンマイの中心に収めます。次に、香箱の蓋を上に乗せます。
自作の工具で、香箱の蓋を閉めます。
各パーツを組み込み、注油をして、組み立てていきます。上図右は、テンプの上下の石に注油をしているところです。非常に細かい作業になります。
専用テスターを使い、精度のチェックを行います。
文字盤上・文字盤下・3時下・9時下・12時下の5通りの姿勢で、遅れ、進み、振り角、片振りなどのタイミングを微調整していきます。
HAMRON防水試験機で防水テストを行います。
時計修理工房では、すべてのオーバーホールに対して1年間の修理保証を付けております。
これは、私たちの時計修理における自信の裏付けであると共に、お客様の安心を形にしてお届けしたいとの想いから行っているものです。
注意事項
- 修理期間は、内容により異なります。多くの場合、8週間前後が目安となります。
- 修理済品がお客様に届いてより1年以内に、通常使用で内部機械に故障が発生した場合は、無料で再修理いたします。
- ご依頼いただいた時計が、コピー品、模造品であったことが判明した場合、ご連絡の上で返送させていただきます。その際は、往復送料、代引手数料をご負担いただきますのでご了承ください。
- アンティーク品や古いモデルでは、修理対応ができない場合があります。その場合はご連絡の上、ご返却いたします(対応不可の場合、返却の送料・手数料は無料です)。
部品加工や代替部品で修理できる場合はあらかじめご連絡させていただき、お客様のご了承を得てから修理を開始いたします。